政治

翁長知事、首相に辺野古断念迫る 初会談

 【東京】翁長雄志知事は17日、首相官邸で安倍晋三首相と会談し、米軍普天間飛行場の辺野古移設計画の断念を訴えた。翁長知事は安倍首相に「私は絶対に新基地は造らせない」と建設阻止の強い意思を示し、今月末に米ワシントンで予定される日米首脳会談でオバマ大統領に伝達するよう要望した。

安倍首相は「辺野古への移転が唯一の解決策だ」などと述べ、移設を推進する考えを示した。昨年12月の知事就任後、翁長知事が首相と会談するのは初めて。
 会談は約30分間で、冒頭の6分弱のみ公開された。翁長知事の冒頭発言は途中で公開が打ち切られたが、県は知事が首相に発言した内容の骨子を報道陣に公表した。骨子によると翁長知事は「県民の理解を得ることなしに辺野古埋め立てを強行するようであれば、私は絶対に辺野古への新基地を造らせない」と述べた。
 会談の冒頭で、翁長知事は昨年の名護市長選、知事選、衆院選の全てで辺野古移設反対の候補が当選しており「辺野古新基地反対という圧倒的民意が示された」と強調した。その上で「(強制接収で)自ら土地を奪っておきながら、老朽化して世界一危険だから沖縄が負担しろ、嫌なら代替案を出せという、こんな理不尽なことはない」と述べ、辺野古移設を強行している首相を批判した。
 稲嶺恵一元知事、岸本建男元名護市長が辺野古移設を受け入れたとして、地元の同意を得ていると主張する政府の見解について、1999年の閣議決定は軍民共用化や15年使用期限などが沖縄側の受け入れの条件だったことを指摘した。さらに99年の閣議決定が2006年に廃止されていることを挙げ「16年前に知事や市長が受け入れを決めたという前提条件がなくなることになり、受け入れたというのは間違いだ」と訴えた。
 安倍首相は会談の冒頭で「普天間の一日も早い危険性除去、撤去はわれわれも沖縄も思いは同じだろう」と述べ、辺野古移設について「丁寧な説明をさせていただきながら、理解を得るべく努力を続けたい」とし、今後も対話を続ける姿勢を示した。
 翁長知事は会談後、報道陣に対し「考え方は違ったが間髪入れずに議論した。交わることはできなかったが、話し合いをしたことは意義がある」と述べた。会談には菅義偉官房長官、安慶田光男副知事も同席した。
英文へ→Governor Onaga asks Prime Minister to cancel construction of new US base at their first meeting