オキカ、本島路線バスでも 4社、IC乗車券を導入


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本島内のバス4社でオキカが利用できるようになり、利用開始式が開かれた=27日午後1時半ごろ、那覇市県庁前の県民広場

 沖縄本島の路線バス4社で27日の始発から、沖縄都市モノレール(ゆいレール)に導入されているIC乗車券「OKICA(オキカ)」の利用が始まった。オキカ1枚で、モノレールとバス両方の利用ができるようになった。

IC乗車券を県内の路線バスに導入するのは初めて。
 バスで利用する際は、市外線と市内線で使い方が異なる。市外線は後払い方式で、乗車時に入り口のカード読み取り機にタッチし、降車時に精算機のカード読み取り機にタッチして精算する。市内線は乗車時のみのタッチで先払いしたことになる。
 バスの利用開始に伴いバス営業所や券販売所でもオキカを購入できるようになったほか、沖縄ファミリーマート(那覇市、大城健一社長)は27日から県内252の全店舗でオキカの販売を始めた。
 オキカ導入に伴い回数券の販売は26日で終了し、利用は来年3月末までになる。オキカを利用すると、利用額に応じてポイントが付き、たまったポイントを運賃としてチャージすることができる。
 那覇市内のバス移動でオキカを使った池原美代子さん(73)=読谷村=は「運転免許を持っていないのでバスをよく利用する。空港に行くときにバスとゆいレールを乗り継ぐが、カード1枚で良いのでとても便利だ」と話した。
 同日午後、那覇市県庁前の県民広場で利用開始式が開かれた。オキカを運営する沖縄ICカードの仲吉良次社長(沖縄都市モノレール社長)は「1枚のオキカが持つ利便性は、地元だけでなく観光客の交通需要を公共交通利用へ促す効果がある」と語った。