県内100社総売上高2.1兆円 4年連続最高更新


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2014年県内企業売上高ランキング(上位100社)クリックで拡大

 東京商工リサーチ沖縄支店は1日、2014年の県内企業売上高ランキング(1~12月期集計)を発表した。上位100位の売上高合計は前年の上位100位合計に比べ4・1%増の2兆1184億5600万円。4年連続で最高額を更新した。県内人口、観光客の増加、消費税増税前の駆け込み需要を背景に小売り、飲食業などが好調に推移したことに加え、建設需要の拡大もあり全体を押し上げた。売上高1位は南西石油で5年連続となった。

 前年11位のピータイムが10位に上がり、上位10社の顔触れが6年ぶりに変わった。上位10社の合計総売上高は9734億7500万円で、全体の46・0%を占めた。占有率は前年から0・8ポイント下がった。100億円企業は4社増の60社、増収企業は11社増の83社で、それぞれ過去最高を記録した。
 同支店は「県内景気は非常に良い状況にあり、過去最高の売上高を記録した企業も多い。大企業が成長路線にある中、大手と中小企業の格差も生まれているかもしれないが、それぞれにまだ伸ばせるパイは残っている」と分析した。
 売上高1位の南西石油は4年連続で2千億円台を維持したが、東京電力向けの重油の需要低下や製品単価の低下などで10・1%減の2022億8900万円だった。2位の沖縄電力は新規顧客の増加や産業用鉄鋼の需要増などで8・3%増の1720億5900万円。5期ぶりに最高額を更新した。3位のサンエーは消費増税前の駆け込み需要などで既存店の売り上げが伸び5・8%増の1533億6800万円。4位の沖縄徳洲会は4・3%増の1036億7100万円で、11年ぶりに新たな「1千億円企業」が誕生した。