県立宮古病院 がん病院指定 八重山、北部医師会は不許可


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 2015年度第1回県がん診療連携協議会(議長・藤田次郎琉球大学付属病院長)が1日、西原町の琉大医学部で開かれ、県立宮古病院が4月1日付で、国から「地域がん診療病院」に指定されたことが報告された。指定により同院は緩和ケアや相談業務、地域連携などを強化する。同様に申請していた県立八重山病院と北部地区医師会病院は指定を受けられなかったことも報告された。

 県から「がん診療連携支援病院」に指定されていた3院は、国による指定が始まったことを受けて、昨年10月末に申請していた。指定された宮古病院は本年度、県と国から計800万円の補助を受け、がん診療連携拠点病院の県立中部病院と協力しながら、がん診療の均てん化を図る。八重山、北部地区医師会の2院も引き続き県のがん診療連携支援病院として、県から各400万円の補助を受ける。
 協議会では、委員から「なぜ2病院は指定されなかったのか」「データに不備があったのか」などの質問が相次いだ。県は「がん診療の実績を集計して申請した。結果を調査して今後も申請していきたい」などと説明するにとどめた。
 協議会では他に、第2次県がん対策推進計画で本年度中に取りまとめる中間評価の流れについても審議した。