きょうだい7人合わせて620歳超 上原さん米寿祝う 


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米寿を迎えた上原典子さん(前列中央)ときょうだい、家族ら=5日、ホテル日航那覇グランドキャッスル

 那覇市に住む上原典子さん(87)の米寿祝いが5日、市内のホテルで開かれ、親族ら50人が長寿を祝った。典子さんは7人きょうだいの四女。全員が戦前生まれで、現在も元気に暮らしている。長女の安谷ヨシさん(104)から一番下の三男上原悦光(よしみつ)さん(78)まで全員の年齢を合わせると620歳を超える「スーパーきょうだい」だ。この日が誕生日だった典子さんは「戦争を生き抜き、みな元気。とても誇れること」と笑みを浮かべた。

 典子さんは沖縄戦時に弟たちと宮崎県に疎開し、難を逃れた。戦後は教師として働き、女手一つで一人息子の幸忠さん(62)を育てた。今では孫4人、ひ孫4人に囲まれる。ひ孫の新田楓さん(12)=安岡中1年=は祝いの席で「今度は私がお世話します。110歳まで長生きしてね」と書いた手紙を読んだ。
 米寿祝いには、きょうだい5人が駆け付けた。娘家族と鹿児島に住む姉上原菊さん(96)も数年ぶりに来県し、「長いこと会えなかったのでとてもうれしい」と喜んだ。
 典子さんは現在でも健康維持のため朝6時半に起きてラジオ体操とウオーキングに出掛ける。週3回はジムで筋力トレーニングとマッサージをするという。
 幸忠さんは「僕はおじさん、おばさんみんなに育ててもらった。全員で長生きしてほしい」と願った。