琉球連勝、7位浮上 サッカーJ3、第11節


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クロスを上げるFC琉球のDF浅田大樹(右)=10日、神奈川県の相模原ギオンスタジアム(FC琉球提供)

 サッカー明治安田J3のFC琉球は10日、SC相模原と神奈川県の相模原ギオンスタジアムで第11節を戦い、1―0で勝利した。琉球は今季初の2連勝で通算成績は4勝2分け5敗、勝ち点14。順位を二つ上げて13チーム中7位とした。

 琉球は後半24分、MF田中恵太がシュートのこぼれ球を押し込んで先制し、逃げ切った。
 次節はカターレ富山と17日午後1時から、県総合運動公園陸上競技場で対戦する。

(1)ギオン
琉球 4勝2分け5敗(14)
1―0(0―0,1―0)
相模原 6勝1分け4敗(19)
▽得点者【琉】田中恵(3)
▽観衆 3205人

◆悔しさ糧に“上昇気流”
 FC琉球が上昇気流に乗っている。3位のSC相模原を完封で破り、今季初の連勝。決勝点を挙げたMF田中恵太は「守り切って勝てたので自信になる。こういう試合内容を大切にしていきたい」と語った。
 MF富所悠が放ったシュートが跳ね返り、田中の元へ。落ち着いて左足で決めた。田中は「前半も同じようなシーンがあったので、こぼさないように気を付けた。運もあるが、こぼれ球をきっちり拾って決めることが大切だ」と力を込めた。
 4月26日以降、2週間で5試合をこなす過酷な日程。しかし連戦の疲れをものともせず、最後まで走り勝った。DF浅田大樹は「暑さで相模原の選手たちは動きが鈍くなっていた。自分たちは沖縄のチームで暑さに慣れている」と自信をのぞかせた。
 この5戦は3勝2敗。2試合連続で終了間際に失点し、敗れる“悪夢”もあったが、2連続完封勝利で締めくくり、勝ち越した。薩川監督は「選手たちも悔しさから学んだことがあったはず。その中から『勝ちきる』という答えを出してくれた」と選手の成長を喜び「夏に向けて上位に食い込むきっかけにしたい」と意気込んだ。