ラットが水に溺れる仲間を助ける行動を取ることを、関西学院大のチームが実験で示し、12日付の独科学誌電子版に発表した。
ラットが窮地に立つ仲間に共感を示すことが分かったとしており、チームの佐藤暢哉教授は「今後、脳のどの領域が働いているのか研究を進めることで、人が他人に共感する神経的なメカニズムや発達障害の原因解明につながるかもしれない」と話した。
チームは、透明の箱二つを用意。ペアで飼育しているラットの片方を、水を張った部屋に入れ、もう片方を水がない部屋に入れると、9割以上のペアで、水に漬かっているラットを見た片方のラットが、部屋をつなぐドアを開けた。
(共同通信)