翁長雄志知事は15日午前10時すぎから定例会見を県庁で開いた。「ヤマトゥンチュ(大和人)になりたくてなりきれない心」(西銘順治氏)など、歴代知事が表現した「沖縄の心」について問われ、翁長知事は2013年の「建白書」東京要請行動を挙げ「私たちが本土の側に近づこうとしても、寄せ付けないのではないかと感じるところがあった」と述べた。
一方で、辺野古基金で県外からの寄付件数が多いことや各種の全国世論調査で辺野古移設反対が多数を示す結果が出ていることに触れ「あらためて本土と沖縄の絆をつくり上げられるか大事なところだ。歴代の知事の言葉と私の今の気持ちを重ねて訴えていきたい」と述べた。
日本復帰43年を迎えることに「本土並みを合言葉に、県民の努力で勝ち取った復帰だったが、真の民主主義の実現など県民が強く望んだ形にはなっていない。未来を担う子や孫のために『誇りある豊かさ』をつくり上げ、引き継いでいきたい」と語った。
自衛隊の海外活動拡大を図る新たな安全保障関連法案の閣議決定について「これから以降、何かことがあると、中軸となる基地がある沖縄が狙われないか」と危機感を示した。【琉球新報電子版】
英文へ→“Mainland is inaccessible” Governor Onaga expresses what is in Okinawans’ hearts