![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img555944059cc8c.jpg)
サッカー明治安田J3のFC琉球は17日、県総合運動公園陸上競技場でカターレ富山と第12節を戦い、0―0で引き分けた。琉球は3試合連続無失点で4勝3分け5敗、勝ち点15。順位は変わらず7位のまま。
観客は869人だった。序盤から互いに決め手を欠き、スコアレスドローとなった。琉球は次節の試合がなく、次戦はグルージャ盛岡と31日午後1時から、岩手県の盛岡南公園球技場で行う。
(1)沖縄県
琉球 4勝3分け5敗(15)
0―0(0―0,0―0)
富山 5勝2分け4敗(17)
▽観衆 869人
【評】FC琉球、カターレ富山ともに決め手を欠き、スコアレスドローになった。序盤こそ琉球がパスをつないでチャンスをつくる場面もあったものの、中盤以降は互いにミスが出てピンチを招いた。琉球は11本、富山は9本のシュートを放ったが決めきれなかった。(荒井良平)
◆上位に食い込んでいく
薩川了洋監督(FC琉球)の話 (シーズンの3分の1を終え)「勝てない」というチームはなかった。昨季は差を感じさせられるチームがいくつかあったが、今季はそれがない。DFは成長しているし、シュートも打てている。上に食い込んでいきたい。
◆ただ蹴るだけむっちゃ下手
岸野靖之監督(カターレ富山)の話 見ての通りむっちゃ下手。ボールがつなげず、蹴るだけだった。一生懸命やってはいるが、ただそれだけ。情けない。暑さを言い訳にする選手がいたら蹴り倒す。
◆守備陣奮闘 3戦無失点
気温31・4度。FC琉球は暑さの中の消耗戦を最後まで走りきり、昨季J2だったカターレ富山を失点0に抑えた。これで3試合連続無失点。守備陣が奮闘を見せている。
序盤から互いにミスが出て主導権を握れない。何度か決定的な場面も作られた。しかしDFラインを中心に体を張ってミスを失点につなげさせなかった。
0―0のまま、終盤を迎えたが集中力を切らさなかった。第8節のレノファ山口戦、続く町田ゼルビア戦は最終盤に失点し、敗れた。「あの2試合が教訓になった」とセンターバックの前田晃一。守る意識が強すぎて対応が後手に回った2戦と違い、チーム全体で守りを固めつつも隙を突いて得点を狙った。
前田が「ほかのDF陣とコミュニケーションが深められている」と言う通り、ゲームプランを選手間で共有し、リスクを管理しながら試合を締めた。前田とコンビを組むDF川邊裕紀も「守備の感覚がつかめてきている」と手応えを口にする。
薩川了洋監督は「(引き分けで)勝ち点1を取れたことに対してはお疲れさまと言いたい」と選手をねぎらいつつも「ミスが多かった。もっとできるし(勝ち点を)2点失ったことに対してもっと悔しがってほしい」。上位浮上へさらなる成長を求めた。
(荒井良平)