「東アジア議会、沖縄に」 名護でシンポ、鳩山元首相が講演


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 【名護】辺野古への新基地建設に反対し、やんばるの自然環境保全を考えるシンポジウム「やんばるから平和の発信を!」(東アジア共同体研究所琉球・沖縄センター主催)が6日午後、名護市民会館で開かれた。約300人が足を運んだ。元首相で東アジア共同体研究所理事長の鳩山由紀夫氏が講演し、沖縄にEU議会のような東アジア議会をと提唱した。

 鳩山氏は、安倍政権の方針について「中国を脅威として日本が軍事力を高めれば、中国も軍事力を高めなければいけなくなる。戦争が起きやすい環境を両国が競争してつくり上げることになる」と話した。
 5日に訪米要請から戻ったばかりの稲嶺進名護市長は「米国にもしっかりと沖縄や辺野古について理解を示してくれる人がたくさんいる。自分たちの行動は正しいという信念を持って話をすると必ず通じる」とあいさつした。
 糸数慶子参院議員とヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表、岸本洋平名護市議、東アジア共同体研究所琉球・沖縄センターの高野孟理事らによる討論会も開かれた。「沖縄を軍事拠点から平和の要石へと転換し、東アジアや世界の平和に貢献する地域にするべき」との平和メッセージが報告された。

鳩山由紀夫元首相
鳩山由紀夫氏の講演に耳を傾ける参加者=6日、名護市民会館中ホール