民泊で指笛交流へ 受け入れ住民ら猛特訓 名護・羽地


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沖縄伝統の指笛の吹き方を学ぶ羽地民泊推進協議会のメンバーら=3日、名護市役所羽地支所

 【名護】修学旅行生らと指笛での交流を目指そうと、羽地民泊推進協議会(仲村留美子会長)は3日、名護市役所羽地支所で指笛研修会を開いた。指笛の普及に取り組む愛好家団体「指笛王国おきなわ」(垣花譲二国王)が協力。

メンバーらが指笛が鳴る仕組みや吹き方などを丁寧に指導した。すぐに吹ける会員はほとんどいなかったが、手鏡を手に自身の口の中をチェックしながら練習を繰り返した。
 指笛研修会には羽地地域と屋我地地域の民泊実施住民ら30人余りが参加した。これまで受け入れた県外の中学、高校生らとエイサーやカチャーシーなどで親睦を図ってきたが、沖縄伝統の指笛を習いたいという声も多かったという。
 住民のほとんどが指笛ができず、要望に応えられなかったことから、研修会の実施を企画した。
 研修会では国王の垣花さんが吹き方のマニュアルを示し、口の開け方や指のくわえ方などを指導した。初めて練習する住民もおり、「ピー」という良い音はなかなか鳴らなかったが、楽しそうな輪が広がった。
 同協議会の座喜味務事務局長は「沖縄文化を知ってもらうためには指笛は欠かせない“楽器”だ。今後も練習を繰り返し、修学旅行シーズンまでには上達したい」と話した。
 研修会の最後には指笛王国おきなわのメンバー4人が「二見情話」などを奏で、優しい音色が響き渡った。