文化の発信地に 安里に「蔡温ストリート」


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 安里川に架かる蔡温橋たもとの小道を「蔡温ストリート」と名付け、沖縄の新たなファッション文化の発信地にしようと動き始めた青年たちがいる。2014年に開店した国内外の最先端ファッションや生活雑貨を取り扱う「Plant&Soil(プラント アンド ソイル)」をプロデュースする新城暖さん(29)らの取り組みで、同店と軒を連ねるアパレルとグルメの複合ショップ「II3(ウノ ドス トレス)」「13(トレセ)」の2店舗と連携した「ジャンルの垣根を越えた遊び場」提供を通し、地域活性化を目指す。

 新城さんは那覇高校出身で、東京の大学を卒業後、アパレル関係のPR会社などに勤務。東京のアパレル業界で活動していた「II3」の宮城朝哉さん(34)らと「地元をファッションの力で盛り上げたい」と意気投合し、先に帰郷した新城さんが高校の同級生だった松茂良士文さん(29)と「Plant&Soil」を開業した。
 新城さんらの店舗では、東京を代表するブランドの衣料品などを扱うほか、県内の伝統工芸品にも目を向け、琉球ガラスのマグカップなどの工芸雑貨も販売。また店内にコーヒーカウンターを設け、純県産の「名護珈琲」も提供している。
 4日に開店した「II3」は宮城朝哉さんと大城光太さん(34)が経営し、米国ブランドなどのファッションやスケートボードを取り扱う。また同店に併設された「13」は宮城佳宏さん(34)によるカフェで、ジャークチキンやアルコール類を提供する。
 今後は3店舗合同のアートイベントなども打ち出していく計画だ。5人は「観光客だけでなく、地元の人たちも気軽に遊びに来ることができる場所にしたい」と意気込みを見せた。
 3店舗の情報はフェイスブックで確認できる。
英文へ→Group calls for creating “Saion Street” in Naha’s Asato area

新城暖さん(左)と松茂良士文さんの「Plant&Soil」=3日、那覇市安里
「II3」「13」の宮城朝哉さん、宮城佳宏さん、大城光太さん(左から)=3日、那覇市安里