姉妹都市行事へ奔走 ハワイ沖縄・県人会長比嘉夫妻


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ハワイ沖縄連合会の会長を務める比嘉マーク英幸さん(左)と妻・華絵さん=5月、米国ハワイ州オアフ島のハワイ沖縄センター

 県とハワイ州の姉妹都市30年を祝う関連行事がハワイ・オアフ島で10~12日(現地時間)に開催される。県人会組織・ハワイ沖縄連合会(HUOA、会員約4万人)は沖縄からの派遣団の受け入れ窓口となり、関連行事の中心的な存在だ。

2015年の会長は県系3世の比嘉マーク英幸さん(41)で、1世の妻・華絵さん(29)=旧姓・具志堅、那覇市出身=と準備に奔走する。
 比嘉さんの父は名護市、母は那覇市にゆかりを持つ。ハワイ出身で2世の父が米軍属として在沖基地内で働いてた時、1世の母と出会った。比嘉さんは沖縄で生まれ、幼少からハワイと行き来。ホノルル市内の建築事務所を共同経営している。華絵さんは1級建築士。11年にハワイに渡った際、比嘉さんと出会った。
 比嘉さんはHUOA会長として沖縄訪問の機会も増え温かく迎えられるたび、絆を実感する。華絵さんはハワイで暮らし始め、県系人に息づく沖縄文化と結束力を肌で感じた。
 任期1年の歴代会長は年間活動のテーマを掲げてきた。比嘉さん、華絵さんはてぃんさぐの花の歌詞にある「染みてぃ」を選んだ。「祖先は私たちに素晴らしい文化を染めてくれた。遠い未来へ続く世代のために今、私たちがどう染められるのか。みんなで考え、行動する年にしたい」。ハワイ、沖縄のさらなる交流を願っている。(島袋貞治)
英文へ→HUOA President couple busy for sister-state events