国連演説に意欲 翁長知事がシンガポール出張から帰任


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シンガポール出張から帰任し、記者団に答える翁長雄志知事(左)=26日午前、那覇空港

 翁長雄志知事は、9月の国連人権理事会で沖縄の基地問題について演説する見通しがついたことについて26日午前、「国連も視野に入れてということは選挙期間中も話してきた。沖縄の問題はやはり世界の皆さんにも知っていただかなければならない」と述べ、意欲を示した。準備を進めている島ぐるみ会議から説明を受け、日程を調整していく考え。

 シンガポール出張から帰任し、那覇空港で記者団に答えた。
 出張中の24日に沖縄防衛局が新基地建設に向けた埋め立て本体工事の実施設計や環境対策に関する協議書を県に提出したことについては「とにかく県は新基地はつくらせないということであらゆる手段を取るというベースから対処をしていきたい」と強調した。
 今後、政府との対話で県が目指す方向性としては「(新基地を)つくらせないという一点に尽きる」と説明した。
 統合型リゾート施設の視察や地元経済関係者らと会談するなどした初のシンガポール訪問を振り返り「沖縄との交流について意欲がすごく感じられた。大変有意義だった」と述べた。【琉球新報電子版】