防衛局、取り下げ応じず 辺野古工事の事前協議書


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 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設の本体工事開始に向けて沖縄防衛局が県に出した事前協議書について、県が取り下げを求めていた件で、沖縄防衛局職員が3日午前、県海岸防災課を訪ね、取り下げないとする文書を提出した。

 防衛局は7月24日、海底ボーリング(掘削)調査の途中段階で作成した実施設計と環境保全策に関する事前協議書を提出していたが、県は実施設計や環境対策に関する評価が困難だとして「全体の詳細設計が終了した時点で事前協議を行うべきものだ」(翁長雄志知事)と取り下げを求めていた。
 これに対し菅義偉官房長官は「取り下げる考えはない」と述べていた。【琉球新報電子版】