糸満市中央市場、老朽化で建て替え 来年度にも着工


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 【糸満】糸満市は本年度から、市が管理する糸満市中央市場の整備事業に着手する。老朽化が進む施設の建て替えと駐車場を増設する。本年度中に基本・実施計画を策定し、来年度にも着工する予定だ。

 市の事業案では、新市場の総敷地面積は2911平方メートル。売り場面積は559平方メートルで、飲食店や精肉店など26店舗を集約する。現在の三角ヤードや空き店舗が並ぶC棟部分は60台程度の駐車場を整備する。イベント広場設置も計画する。
 市職員と市場関係者でつくる「市中央市場整備検討協議会」(上原新吾会長)が2013年に発足し、ことし5月までに18回会議を重ねた。協議会メンバーで市中央市場商店会の赤嶺康浩事務局長は「新規店舗が増えてにぎやかになり、客足も伸びると楽しみにしている」と期待を込めた。
 市中央市場は1965年にA棟とB棟、74年にC棟が建設され、「市民の台所」としてにぎわってきた。近年は大型スーパーの進出や駐車場不足に伴う利用客減少、老朽化による安全性確保と空き店舗増加が課題となっていた。(赤嶺玲子)