県内少年補導48%減 立ち直り支援が効果


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 県警少年課によると、2015年上半期(1~6月)の深夜徘徊(はいかい)や飲酒などの不良行為で補導された少年は暫定値で1万3618人と、前年同期より約1万2500人(47・9%)減少した。

内訳は、深夜徘徊が8845人と最多だが、前年同期より9310人(51・3%)減って大幅に改善した。次いで喫煙が3229人、飲酒が631人、無断外泊が365人だった。
 県警少年課は、補導人数が前年同期より大幅に減少したことについて「複数回補導されている子どもを、重点的に立ち直り支援や居場所づくり支援に参加させた効果が出ているのではないか」と分析した。県警は地域の関係機関などと連携して、スポーツ教室や農業体験などを通して立ち直り支援を進めている。
 少年課の吉浜信永次席は「再補導されている少年への支援の強化が一定の効果があることが分かった。今後も関係機関と協力して継続したい。補導人数の減少に効果のある対策を新たに考えて進めていきたい」と抱負を述べた。