社会

米軍、通告なく降下訓練 うるま津堅沖、ボートも投下か

 うるま市津堅島訓練場水域で、米軍が20日午前11時前、パラシュート降下訓練を実施した。米軍が同水域で訓練する場合、沖縄防衛局に7日前までに通告することになっている。通告を受ければ防衛局が関係機関に通知するが、20日の訓練は県や市への通知はなかった。

 上空を旋回中だった米空軍のMC130特殊作戦機から投下されたパラシュートは五つで、中には二手に分かれたものもあり、着水時に他のパラシュートより大きな水しぶきが上がった。現場海域では着水した兵士が米軍のボート上にいる様子も確認されており、作戦機からは兵士だけでなく、パラシュートでボートとみられる大型の物資を投下した可能性も出ている。同水域は日常的に定期船や漁船が航行している。
 県などは1996年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告で、読谷補助飛行場で実施されてきたパラシュート降下訓練を伊江島に移転することになったため、津堅島訓練水域では降下訓練を実施しないよう求めてきた。
 県などによると同水域でのパラシュート降下訓練が確認されたのはSACO合意以降、6年ぶり7回目。
 訓練実施の情報を受けて県基地対策課は20日午後1時半ごろ、沖縄防衛局に事実関係を照会した。県によると、防衛局は午後2時50分に「米軍の回答で本日10時ごろ訓練を実施した」と答えたが、詳細は不明だと説明した。県は「通知の手続きも行われていなかった」などとして、米軍などに抗議する方向で検討している。
 現場で訓練を目撃していた市民団体「リムピース」の頼和太郎編集長によると、MC130特殊作戦機が午前10時40分ごろから上空を旋回し、57分ごろに作戦機から飛び降りた兵士複数人がパラシュートを開いて海面に着水した。
 うるま市では今月12日、伊計島の南東約14キロで米陸軍のMH60ヘリが事前集積艦「レッド・クラウド」への着艦に失敗し、墜落する事故が起きている。



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