台風15号被害7.8億 八重山6億円、畜舎の破損77件


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 県農林水産部は25日、台風15号による農林水産業関連の被害額(第2報)が、計7億8164万円になったと発表した。観測史上最大の71・0メートルの最大瞬間風速を記録した八重山地区の被害額が最も大きく、5億9692万円だった。久米島と竹富島の被害は調査中のため第2報に含まれておらず、同地域の被害額の確定状況と合わせて、今後の発表で被害額はさらに増える見通し。

 地域別の内訳は八重山地区で5億9692万円で、暴風雨による浮桟橋の破損6件や畜舎の破損77件が報告され、全被害額の約76・3%を占めた。次いで宮古地区が1億6441万円で、ほとんどがサトウキビ被害だった。
 区分別で最も被害が大きかったのは、サトウキビや野菜などの耕種4億944万円だった。次いで、水産業が2億3420万円となった。
 ことしに入り、沖縄に四つの台風が襲来している。8月12日時点の台風による農林水産業被害額は約39億3777万円で、直近の過去10年で3番目に多い。県農林水産部は「久米島と竹富町の被害報告を合わせると、さらに被害額が大きくなる可能性がある」としている。

台風15号の強風でなぎ倒されたサトウキビ=25日、石垣市白保