台風通過 船便欠航で食料品薄 離島住民にため息


社会
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台風の影響で船便が欠航し品薄状態のスーパー=25日、石垣市内

 23日から24日にかけて台風15号の通過で本島―離島の船便の欠航が続き、石垣島や宮古島、大東島など各離島で25日、食品や飲料などが品薄状態となった。旧盆を前に準備を急ぐ住民も困惑し「台風になると離島は大変」とため息をついた。

 石垣市の大手スーパーは20日から25日まで仕入れがない状態が続いた。担当者によると、台風接近を見越し19日に通常の3~4倍入荷したが、旧盆の需要も重なり品薄は予想以上になった。宮古島市内のスーパーでも生鮮食料品を中心に欠品が見られた。買い物を終えた石垣市浜崎町の西里浩美さん(45)は「台風になると離島は厳しい」と漏らした。市内は依然一部で停電が続く。同市伊原間の比嘉光子さん(77)は「停電で冷蔵庫が使えず生鮮品は買えない。二重苦だ」と話した。
 粟国村ではガソリン不足が深刻だ。7月以降、台風の影響で欠航が増えガソリン不足が続いている。渡名喜村の商店では牛乳や卵、葉野菜などの生鮮食品が不足する。一方、久米島町、座間味村、渡嘉敷村は一時的に品不足だったが、25日から運航が再開し夕方には物資が到着した。