障がい認めた雇用に 「差別解消法」施行向けシンポ


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パネルディスカッションを行う参加者ら=5日、沖縄大学

 沖縄大学地域研究所と沖縄労働問題ネットワークが主催するシンポジウム「障がいと働き方―『障害者差別解消法』施行に向けて」が5日、那覇市の同大で開かれ、約100人が参加した。

 シンポでは、経営する焼き肉店で障がい者を雇用しているNSPキングコング(沖縄市)の砂川恵治社長と、自身と同じ聴覚障がい者の学習指導や相談に応じる「ゆいまーる寺子屋」(那覇市)を主宰する桑江彩子さんが講演した。
 砂川社長は障がいを抱える従業員を「BIメンバー(不器用だけど一生懸命)」と呼び、彼らを雇ったことで社風を変えることができたと報告。「勤労から得る豊かさは皆が得られないといけない」と述べ、障がい者と健常者が共に働ける環境を整える努力の必要性を訴えた。
 桑江さんは企業に勤めていた時に感じた健常者とのコミュニケーションの難しさから、違いを理解することの重要性を訴え「皆が生き生きと働ける社会をつくっていこう」と呼び掛けた。
 報告に続き「障がい者と働き方」について考えるパネル討論が行われた。