粟国、船便増を検討 村、空港事故受け


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 第一航空の小型機が粟国空港で事故を起こし、那覇-粟国間の航空便が運休になっている問題で、粟国村が現在1日1往復のフェリー便を増便し、航空便の欠航を補うことを検討していることが8日までに、新城静喜粟国村長への取材で分かった。同日、新城村長は那覇空港内にある第一航空沖縄事務所で西川昌伸社長と面談し、事故の原因究明と安全性が確保されるまで運航再開は難しいとの認識を示した。

 新城村長は「定期的な病院治療や公務での出張、学校の部活動などでフェリーを使って本島へ行っても日帰りができず、1日の用事に2泊3日かかる場合もある。週1~2日でも1日2往復にできないか検討している」と話した。那覇-粟国間のフェリーは毎年、盆や七夕などの行事の時は臨時便を出して1日2往復で運航している。
 事故原因は国交省運輸安全委員会や県警が調査をしており、最終的な結論が出るまでに1年程度かかるとされる。新城村長は本紙の取材に「島民の安全を考えて、事故原因と再発防止策が確認されるまで運航を再開するべきだとは思わない」との認識を示した。