「洋楽=3」ボン・ジョヴィ『バーニング・ブリッジズ』


社会
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デビューから31年、そのサウンドは不変だ

 1984年、印象的なイントロの『夜明けのランナウェイ』から始まったボン・ジョヴィ31年の歴史。全世界でのアルバム・セールスは1億2000万枚、本国アメリカより先に火がついたため日本びいきといわれていますが、来日の回数も驚異的です。

 このアルバムはサポートしてくれたファンに捧げるとされていますが、13年にリード・ギターのリッチー・サンボラが抜けてからの彼らに変化が出てきたのは確か。アルバム・タイトル曲では“サヨナラ”から始まり“30年間、忠節を捧げた末に墓穴を掘らされたお前”などと歌うあたり穏やかではありません。もしやレーベル移籍?との噂もしきり。
 とはいうものの通りすがりで耳にしただけでボン・ジョヴィだとわかるサウンド・ブランドはさすが。リッチー・サンボラも曲作りに参加した『サタデー・ナイト・ゲイヴ・ミー・サンデー・モーニング』で聴けるポップなメロディーは典型的なシング・アロング・タイプ、まさにファン向けの1曲です。
 (ユニバーサル・ミュージック・2500円+税)=北澤孝
(共同通信)
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北澤孝のプロフィル
 きたざわ・たかし 1947年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、MONKEY MAJIK、Superflyまで多岐にわたる。

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北澤孝