東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土壌などの廃棄物をめぐり、福島県南相馬市が廃棄物の一時保管のため民有地を借りて整備した「仮置き場」の一部を地権者に返還し、代替地を確保する調整を進めていることが23日、分かった。
契約期間の3年を超える延長使用について、地権者の理解を得ることが困難なためで、仮置き場の土地の返還が明らかになるのは初めて。
国は除染で出た廃棄物を30年間保管するため、第1原発周辺の同県双葉、大熊両町に中間貯蔵施設の建設を予定しているが、用地取得が難航。中間貯蔵施設への本格的な搬入の見通しは立っていない。
(共同通信)