信号なしでぐるっと 環状交差点スタート 糸満ロータリー


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3日からスタートした信号機のない環状交差点の社会実験=3日午後3時ごろ、糸満市の糸満ロータリー

 【糸満】糸満市の糸満ロータリーで3日、県内初となる信号機のない環状交差点(ラウンドアバウト)の運用が始まった。糸満ロータリーラウンドアバウト社会実験実施検討協議会が来年3月まで実施し、効果を検証する。糸満署の警察官や県の職員が立ち会い、環状路内で停止しようとする車や歩行者を誘導した。大きな混乱はなかった。

 環状交差点は信号機のない円形交差点で、車は環状路を時計回りに通行する。環状路内の車が優先で、合流する車は徐行と安全確認をした上で交差点に入る。横断歩道に歩行者がいる場合、車は一時停止しなければならない。通行速度の低下によって、事故被害軽減や信号待ちの時間削減などの効果が期待されている。