牧志公設市場の建て替え案撤回 那覇市が再検討へ


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 那覇市が第一牧志公設市場の建て替え先を近隣の「にぎわい広場」に絞り込んだ件で、那覇市中心商店街連合会(上原正敏会長)や同市場組合(粟国智光組合長)など関係団体の代表者らが5日、市に対し市内部案の白紙撤回を求める陳情書を手渡した。対応した市の名嘉元裕経済観光部長は「候補地案についてはゼロベースで再検討する」と回答し、市内部案を事実上撤回した。

 陳情書には、周辺通り会など14団体が連名で署名した。白紙撤回要求のほか、同広場にかつて設置されていた第二牧志公設市場が廃止された経緯に関する総括や、市場再整備事業を多角的に議論するための委員会設置などを求めている。

 名嘉元部長は、説明不足などをあらためて謝罪した上で「皆さんが提案する公設市場の長寿命化案も含め、再検討を進めていく」と回答した。