老若男女、泥まみれ 宮古・島尻でパーントゥ


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 【宮古島】国の無形民俗文化財に指定されている宮古島市平良島尻の伝統行事「パーントゥプナハ」が11日、始まった。泥だらけのつる草を身にまとい仮面をつけた来訪神・パーントゥが人やものに泥を塗って回り、厄払いした。 

親に抱えられ泣き叫ぶ子どもに泥を塗るパーントゥ(右)=11日午後、宮古島市平良島尻(知念征尚撮影)

午後5時すぎ、「ンマリガー」(生まれ井戸)か ら現れた3体のパーントゥは、宗家に当たるムトゥを訪れ、古老に泥を塗った。また集落を駆け回り、駆け付けた市民や観光客、車や家など老若男女を問わずで 泥を塗ったり投げたりしていた。
 ことし100歳になった伊山平治さんも泥を塗られた。「パーントゥに泥を塗られ続けて100歳になった。何かいいことがありそうだ」と笑みを浮かべた。
 パーントゥプナハは12日まで行われる。