琉球新報社 好天気に誘われて、事務所の近くにある香港公園に出かけると、新婚さんをよく見かける。多い時で４、５組のカップルを見かけることもある。
香港公園は、観葉植物など緑に囲まれ、温室植物園やバード園、茶具文物館などがあり都会のオアシスとして市民に親しまれている。また、公園内に結婚登記所があることから、ウエディング姿で婚姻届を済ませ、公園内で記念写真をとるカップルが多い。一般に香港では、婚姻届と記念写真を終えた後、披露宴会場となるレストランに移動し、夕方から両家の親族をはじめ招待者によるマージャン大会が行われる。マージャン大会終了後に披露宴が始まり、午後１１時ごろにお開きになる。
香港の平均年齢が比較的若く、結婚適齢期人口が多いことに加え、中国本土からのブライダル観光客を呼び込もうという戦略で、ブライダル業界が活気づいている。
このような中、香港のブライダル業者が香港政府のＩＴ産業団地をブライダルセンターとして活用することを提唱した。団地が海岸に面して好立地なことや既存のレストランなどと組んでブライダル事業の拠点にする計画だ。ＩＴ企業の誘致が進まない政府の計画に民間が大胆な発想を提唱した。行政も民間も予測できない出来事に遭遇することは常だが、大胆な発想で果敢に挑戦することで大きなビジネスチャンスをつかんでいくのだろう。
