【交差点】日本人御用達スーパー


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 バンコクに駐在している日本人は4万人以上ともいわれている。確かに日々生活している中で、外国でありながら日本人と接する機会が多い。

 海外生活をするにあたって、一番不安に思うのが食生活。タイ料理は口に合わない、という人でも、ここバンコクでは心配無用。日本食材がほとんどそろうフジスーパーが、すべてを解決してくれるのである。

 フジスーパーには、朝食定番の納豆をはじめ豆腐、さしみ、日本から直輸入のラーメンや調味料、冷凍食品、菓子、米までとにかく日本と同じように食材がそろう。それに、沖縄の泡盛、黒糖まであった。価格は日本の3倍以上の値段である。

 その付近は、100円ショップ、レンタルビデオショップ、ラーメン屋に居酒屋、喫茶店と日本語の看板がずらりと並んでいる。ここは日本か?と錯覚を起こしてしまうほど日本化しすぎてしまっている。

 しかし、駐在歴の長い友人に言わせれば「フジスーパーとNHKは主婦の友」というほど、ありがたい存在だという。フジスーパーは、バンコク日本人社会の拠点の一つに挙げられるほど、日本人にとっては大きな存在なのである。

 しばらく続く海外生活。きっと私も、フジスーパーのありがたさを実感するときがくることだろう。
(上原洋子 主婦)