【チャイナ網路】「キティー」の力


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 「ハロー・キティー」ブームが、すごい勢いで再燃している。セブン・イレブンが4月から展開しているキャンペーンが大ヒット。若い女性からオジさんまで、社会現象ともいえるほどのブレークぶりだ。
 消費額77元(約270円)ごとにマグネットを1個進呈というシステム。キティー誕生の年からことしまで毎年デザインが異なる31枚シリーズのほか、年表記のない“裏”キティーや台湾周遊シリーズと、マニアには垂ぜんのアイテムをそろえた。
袋を開けないと分からないため、シリーズを完成させようと数万円使う客も少なくない。
 これまで175円前後だった客単価は、キャンペーンで約200円に急上昇。5月期の同店総売り上げは、過去最高を35億円上回る約300億円を記録した。年内4000店舗の夢達成も近い。
 6年前にマグドナルドが仕掛けたぬいぐるみブーム。クレジットカード、公共交通機関の共通カード等々、キティーは無敵だった。今や伝統の祭行列に登場し、ハリウッドさえ注目するというキティー。単なる日本ブームの“あだ花”で終わるものではないようだ。(本紙嘱託・沖縄大学助教授)
(渡辺ゆきこ、本紙嘱託・沖縄大学助教授)