【チャイナ網路】中田英寿の意外な友人


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 先日、台北のランドマーク「台北101」で開かれた豪華なパーティーに、中田英寿が現れた。友人の雑誌創刊を祝って、わざわざイタリアから自費で駆けつけたという彼。“手土産に”とイタリアから運ばせたのは、なんとワイン1000本だった。
 この友人とは、4年前、香港でファッション誌「WE」を創刊するや、フランスをはじめ世界各国で数々の出版賞を受賞した李冠毅だ。台湾高雄出身の36歳。16歳でモデル・デビューし渡仏した。今台湾のファッション業界で、最も“世界”に近い存在でもある。
 中田とはニューヨークで出会い、今ではクリスマスのバカンスを共に過ごすほどの親交が続いているとか。今回創刊した「WE MEN」でも、中田が表紙を飾っている。
 「世界が東洋に学ぶ時代」を主張し、斬新な東西融合の形を提案し続けるリー。全身欧米ブランドで身を固める中田だが、共感するところも少なくない様子だ。気の置けない友人の前とあって、日本での仏頂面もどこへやら。和やかに語り、気軽に写真に収まる、意外な素顔を見せていた。
 (渡辺ゆきこ、本紙嘱託・沖縄大学助教授)