【交差点】脚光浴びたIOC総会


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 沖縄で先に米州開発銀行(IDB)総会があったが、シンガポールでも7月上旬、国際オリンピック委員会(IOC)の総会が開かれた。会議場は弊社も店舗を運営するラッフルズシティー4階。2012年夏季五輪候補地のロンドン、ニューヨーク、パリ、モスクワ、マドリードから関係者やマスコミなど数千人が集い、ロンドンに決まる様子は世界中に中継された。
 ラッフルズシティーはラッフルズホテルを有し、世界各地で投資しているラッフルズグループの中核モール。ショッピングモールのほか国際会議場、宴会場、東南アジア最大の高層ホテル、スイスホテルスタンフォードとラッフルズプラザの2つの高級ホテル、高層オフィスビルを有する大型施設だ。参加者のほとんどが隣接する2つのホテルに滞在することもあり、関連施設全体で参加者を受け入れようと入居テナントに対し、割引などの特典を準備するよう呼び掛けた。
 弊店の大口購入客は欧米の富裕層が多く、IOC特需に期待した。1人でも多くの参加者に商品を購入してもらい、販売の取りこぼしは絶対に避けたいと思った。国際会議の誘致は参加者に喜んでもらうと同時に、受け入れ地に最大限の利益をもたらすことに意義があるのだから。(遠山光一郎・シンガポール現地法人企業社長)