【中国時報】台湾企業に300億元融資 先端技術開発など条件


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 中国の国務院(政府)台湾事務弁公室と国家開発銀行は7日、大陸に投資する台湾企業への融資に関する取り決めに調印した。融資額は、300億元(約4100億円)。期間は5年で、先端技術開発やインフラ整備など、中国側の条件に適合した事業に融資される。
 大陸に進出している台湾企業は、これまで大陸の銀行の融資を受けることが難しく、先ごろ国民党の連戦前党首らが大陸を訪問した際にも、強い憂慮を示していた。過去4年間に台湾企業が中国で受けた融資の総額は、30億元(約410億円)。今回の融資額は、これまでにない大型融資策となっている。
 中国に投資する台湾企業関係者は「特に台湾企業が集中する広東の台湾企業は、中小企業がほとんどで、融資を受けることが難しかった。300億元でも十分とは言えないが、今後のいいきっかけになるとうれしい」と、歓迎と期待を表した。