【交差点】ベビーケアセンター


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 息子も1歳を過ぎ、そろそろべビーケアセンター探しを始めたところである。地元のセンターか、シンガポールの裕福層や外国人が多く通うインターナショナル(国際的)なセンターにするか悩んでいる。
 費用は地元のセンターの方がインターナショナルの半額と断然安いが、周りにそろって「小さいころからの教育が大切!」と言い切られると、できるだけいいところへ入れたいと思うのが親心というもの。
 インターナショナルだと、白人の子どもが多くてハイカラに思え、いいんじゃないかと感じるのだから、私はアジア人だとつくづく思う。息子には私のようにアジアンコンプレックスなど持たず、どこの国の人々とも自然に、対等に対応できるようになってほしい。
 そうした環境に慣れさせるためには、インターナショナルもいいかと思うし、幼少時からお金をかけても仕方ないので地元でもいいと思ったりする。先生の対応や施設、教育カリキュラムも地元よりはインターナショナルの方がよく、訪問すればするほどインターナショナルの方に傾いてきている。
 ただ、英語と中国語が通用するシンガポールでは中国語の習得も大切になる。英語主体のインターナショナルより、中国語も自然に使われる地元センターも捨て難いなどと考え、眠れない夜が続く。
 (遠山光一郎・シンガポール現地法人社長)