【中国時報】金門、馬祖島で人民元交換開始


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 金門と馬祖の両島で3日、人民元と台湾ドルの交換業務が始まった。中央銀行は9月29日に、人民元400万元余り(約5600万円)を金門島の土地銀行に準備し、業務開始に備えていたが、初日は台風の影響もあり、換金した住民は5人。金額も6000人民元(約8万5000円)にとどまった。
 この措置は、両島と大陸間の貿易や観光に伴う金融取引の利便性を高めることを目的に、試験的に実施される。
 両島と中国大陸を行き来する台湾住民と中国人旅行客なら、1回2万人民元(約28万円)を限度に換金できる。
 両島の行政関係者は、換金業務開始を歓迎しており、大陸からの投資の許可など、さらなる金融政策の緩和を求めている。行政院のスポークスマンは、両島での実施状況を見て、今後台湾本島での実施も視野に入れて検討を進めていきたいとしている。