今年もカニの季節を迎え、「上海ガニ」が店頭やレストランをにぎわしているが、その8割が、本場とされる陽澄湖産ではない疑いが出てきた。近年注目が集まる「太湖ガニ」も、ほとんどが二級品。高い金を払って、ニセモノを食べているというのが実態のようだ。
大陸のカニ養殖関係者によると、台湾の業者はカニを不当に買いたたく傾向があるため、他の産地のカニを陽澄湖と称して出荷している。大湖ガニについては「台湾の業者が、仕入れにきた事実もない」という情報もあり、全くの偽物である可能性も出てきている。
台湾では年間200トンの上海ガニが消費されているとされるが、陽澄湖の年間総生産量は2千トン。その多くが地元にとどまるほか、海外では日本と香港に輸出されるのがほとんどであるため、台湾に大量の上海ガニが出回っているはずはないという見方も出ている。
【中国時報】上海ガニ8割偽物?
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琉球新報社
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