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「世界の兄弟へ三線を」トルコに10丁贈る 国交100周年に向け 沖縄のプロジェクト実行委


「世界の兄弟へ三線を」トルコに10丁贈る 国交100周年に向け 沖縄のプロジェクト実行委 岩佐敬昭さん(中央)に三線を贈呈した勝連盛豊さん(右)。左は師範の儀保弘さん=9月25日、うるま市の儀保弘民謡研究所
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 【うるま】「世界の兄弟へ三線を贈るプロジェクト」実行委員会(勝連盛豊代表)は9月25日、トルコに三線10丁を贈呈した。同日、うるま市の儀保弘民謡研究所で在トルコ日本大使館の岩佐敬昭さんへ三線を手渡した。

 同プロジェクトは今年で10年を迎えた。世界へ三線を贈り、世界中で三線教室を開くことを目的としている。三線は趣旨に賛同する人から譲り受けている。これまで11カ国に105丁を贈呈した。勝連代表は「お金は1円もないが、これまで105丁を世界に贈ってきた」と感謝を伝えた。

 岩佐さんは3年前まで沖縄に住んでおり、儀保弘民謡研究所の門下生として三線を学んでいた。「日本人学校の生徒やトルコの人に沖縄文化を伝えたい」との思いで声をかけたという。トルコと日本は2024年で国交樹立100年を迎える。「100周年に合わせて演奏できるといい」と意気込んだ。

 同プロジェクトは、使わない三線やケースの寄贈を呼びかけている。問い合わせは勝連代表090(9785)2207。

 (金盛文香)