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99/パーントゥの里会館(宮古島市)/住民が絆を深める拠点


99/パーントゥの里会館(宮古島市)/住民が絆を深める拠点
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 来訪神「パーントゥ」で知られる宮古島市平良島尻。地域の誇るべき伝統の名前が付けられた施設「パーントゥの里会館」は、各世代の住民らが集まり会議をしたり娯楽を楽しんだりする場所となっている。
 島尻はサトウキビなど農作物の生産が盛んで、住民の多くは農業に従事している。農業用水の普及で肉用牛を飼育する農家も多い。
 少子高齢化が進んで自治会の運営が難しくなる中、パーントゥの里会館では老人クラブがゲートボールを楽しむ様子や、婦人会が踊りの練習をする光景が見られる。パーントゥが集落内を練り歩くパーントゥプナハの中心を担う青年会の会議や定例会も開かれている。
 宮良保自治会長(64)は「この場所が住民の絆をつなげる役割を担っている」と語った。
◇    ◇ 宮良保自治会長から一言 パーントゥの里会館を拠点にして自治会活動を力強く進め、地域の絆をこれまで以上に深めていきたい。
 平良島尻自治会のメモ 2023年11月末時点の市の統計では、区の人口は235人、世帯数は150世帯。 (友寄開)(金曜掲載)