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「闘牛」の認知度向上へ VR体験やクッキーなど斬新アイデア続々 かりゆし塾がうるま市に提案


「闘牛」の認知度向上へ VR体験やクッキーなど斬新アイデア続々 かりゆし塾がうるま市に提案 かりゆし塾のメンバーが開発した闘牛クッキー
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 【うるま】地域づくりのリーダー養成を目的としたかりゆし塾(県経営者協会主催)の第34期2班のメンバーが8日、うるま市役所を訪れ、中村正人市長と佐久川篤副市長に闘牛の認知度向上や周辺地域を活性化するための活動を報告した。闘牛をかたどったクッキーの開発や、闘牛大会の仮想現実(VR)体験など斬新なアイデアを共有した。

 かりゆし塾2班のメンバーは、闘牛が独自の魅力を持ちながら、市外からの観戦者が少ないことや観戦後に地域での消費行動に反映されないという課題に着目した。闘牛アナウンサーの伊波大志さんにも協力を呼びかけ、闘牛を発信するため(1)周知・発信(2)体験(3)発展・成長・文化醸成―に分けて取り組みを報告した。

闘牛文化発信のためアイデアを共有したかりゆし塾のメンバーと関係者ら=8日、うるま市役所

 (1)周知・発信では、闘牛大会のVR体験や会場への闘牛ガチャガチャの設置など奇抜なアイデアを紹介した。秋の闘牛大会のVR動画をユーチューブで配信予定だ。(2)体験では、闘牛場での観戦の他、市内の飲食店を利用してもらう目的で、協賛飲食店で使える割引サービスなどを秋の闘牛大会で提供した。

 (3)発展・成長・文化醸成では、観戦後も闘牛文化を感じてもらうため、お土産になる闘牛をかたどったクッキーを開発した。市内の洋菓子店「otama biscuit(オタマビスケット)」(宮城芳枝代表)が協力し、ぬちまーすや津堅ニンジンを使用した。市の特産品認定や観光施設での販売を目指す。

 報告を聞いた中村市長と佐久川副市長は、闘牛の真横で掛け声を出す「勢子(せこ)目線のVRはどうか」「全島闘牛大会の優勝牛の毛をガチャガチャに入れたらどうか」とさらにアイデアを重ね、発展に期待を寄せた。

(金盛文香)