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友羽総業覇鬼 初の栄冠 新春南部大闘牛 シーの二番 黒獣王が勝利


友羽総業覇鬼 初の栄冠 新春南部大闘牛 シーの二番 黒獣王が勝利 彪獣王(右)の首を力技でねじ伏せる友羽総業覇鬼=3日、うるま市石川多目的ドーム
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 三が日の間、連日開催された新春闘牛の最終日となる新春南部大闘牛大会(南部闘牛組合主催、琉球新報社共催)が3日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。結びの一番に軽量級のタイトルマッチという豪華な取組や中量級王者、黒獣王(くろじゅうおう)の参戦などもあって、会場には大勢の闘牛ファンが詰めかけた。軽量級優勝旗争奪戦(琉球新報社杯)は、チャレンジャー友羽総業覇鬼(ゆうはそうぎょうはき)がチャンピオン彪獣王(とらじゅうおう)にわずか2分17秒で圧勝し初の軽量級のタイトルの栄冠を手にした。

 大会途中から雨が降り出し気温が急にぐっと下がったが、技と技の応酬や40分にも及ぶ激戦など好取組が続き観衆を沸かせると、場内は牛や闘牛士の気迫、観客の熱気で満ちあふれていた。

 軽量級優勝旗争奪戦は対戦開始とともに友羽総業覇鬼が左右のカケ技で彪獣王をぐいぐいと押し込む。彪獣王も得意の持たせ込みでペースをつくろうとするが、友羽総業覇鬼の前に押し進む圧力には太刀打ちできなかった。最後は、友羽総業覇鬼の素早い左右のカケ技の切り返しに彪獣王はフットワークを乱しその場で体を打ち倒され決着となった。友羽総業覇鬼の若干5歳1カ月での快挙はおそらく最年少の記録ではないだろうか。

 シーの二番、黒獣王(くろじゅうおう)対ロッドマンは、ロッドマンが距離を取りながら得意の打撃戦を展開し善戦するが、13分3秒で敗走した。

 シーの六番、黒猿対長堂畜産葵冠(ながどうちくさんあおがん)はこの日最長タイムの42分48秒の激戦で観客を沸かせ、長堂畜産葵冠が接戦をものにした。長堂畜産葵冠は2連敗中とは思えないすさまじい気迫で見事な復活勝利だった。


【軽量級優勝旗争奪戦】友羽総業覇鬼
【ゆかり賞】しんちゃん
【敢闘賞】長堂畜産葵冠
【殊勲賞】天心嵐

 (平川智之通信員)