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児童が村の産業学ぶ 今帰仁・兼次小で黒糖作り


児童が村の産業学ぶ 今帰仁・兼次小で黒糖作り 校内と地域で収穫したサトウキビを絞り機に入れ興味津々の児童ら=2月2日、今帰仁村立兼次小学校中庭
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 【今帰仁】昔ながらの「くるざーたー(黒糖)づくり」が2日、兼次小学校中庭で行われた=写真。同区の玉城清一兼次区長と地域住民が指導した。
 サトウキビは3年前に校内で植え、太く大きく育ち前日に刈り取った。玉城区長の畑から刈り取った物も加えた。絞り機2機で絞り、まきで火をおこし、その絞り汁を二つの大鍋でゆっくりとかき混ぜながら、煮詰めて凝縮した。最後は型に入れ固めて、昔ながらの作り方で黒糖を完成させた。
 試食で児童らは「砂糖の味がする」「甘く黒糖味がする」など声を弾ませていた。
 上間久仁校長は「地域の方の協力で、子どもたちが村の産業でもあるサトウキビを収穫し、協力して黒糖を作ることができた。大成功だった。児童は直接サトウキビをかじったり、まきを燃やしたりと、とても貴重で思い出に残る体験ができた」と目を細めた。(新城孝博通信員)