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伊是名の自然、言葉発信 那覇・垣花小でオンライン授業


伊是名の自然、言葉発信 那覇・垣花小でオンライン授業 (左から)オンライン授業を行ういぜな島観光協会の潮平健さん、村出身・在住の島瑞紀さんと東江博史さん、いぜな島観光協会の宮城香澄さん=伊是名村
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊是名】いぜな島観光協会で1月23日、伊是名村の会場と那覇市の垣花小学校の5年生の教室をつなぎオンライン授業を行った。7月に2泊3日で伊是名島に滞在した児童らは、久しぶりに合う村民のコーディネーターや講師と楽しく交流しながら学習した。
 「いるのかいないのか? 伊是名島でジュゴンを探す」の授業は、ジュゴンの特徴や餌のアマモなどがある藻場の役割などから、地球温暖化など海の環境について学んだ。児童らは授業を通して知識を深め、自分たちができる環境保全について話し合い、発表した。
 「伊是名しまくとぅば辞典を作ろう」の授業では、伊是名島のしまくとぅばを、村出身で在住の東江博史さんと島瑞紀さんの掛け合いで楽しく学んだ。普段使っている言葉と似ていて間違いやすい言葉や語感の面白い言葉を、ユーモアを交えたクイズやリズミカルなゲームを通して学び、理解を深めた。最後には覚えた伊是名島のしまくとぅばで早速あいさつをしていた。
 児童たちは積極的に二つの授業に向き合い、活発に意見や感想を発表していた。
 島さんはオンライン授業のナビゲーターを笑顔で終えて「島発信だからこそ、自分も気を張ることなく島の穏やかな空気感までも届けられた。島を知ってもらうことができたと思う。それが一番うれしい」と感想を話した。
 5年1組担任の赤嶺孝文さんは「ジュゴンに関する講話を通して、子どもたちは伊是名島の自然の豊かさを改めて感じたと思う。子どもたちにとっても私自身にとっても有意義になった。準備してくれた伊是名島の方々に感謝します」と話した。
 授業は県の「沖縄離島体験・デジタル交流促進事業」の一環。カルティベイトとりゅうせきフロントラインの共同企業体が受託し事務局となり、いぜな島観光協会がコーディネートして村民が講師を務めた。
 (比嘉陽子通信員)