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伝統芸能オンライン交流 伊江小5年 宮城県坂元小と心つながる


伝統芸能オンライン交流 伊江小5年 宮城県坂元小と心つながる オンラインで子ども芸能交流授業を行った伊江小学校5年生と坂元小学校4年生=6日、伊江小学校地域連携室
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 【伊江】伊江小学校5年生と宮城県山元町立坂元小学校4年生は6日、オンラインで子ども芸能交流授業を行った。県立芸術大学の呉屋淳子准教授が進行した。
 伊江小の5年生は、国の重要無形民俗文化財に指定されていて、学習発表会で踊った「伊江島の村踊」を披露した。坂元小は「坂元子ども神楽」を披露した。「坂元子ども神楽」は山元町中浜地域で継承されていた「中浜子ども神楽」と、坂元地域で継承されていた「坂元神楽」が一つになり誕生した。
 伊江小5年生の竹田百々花さんは「太鼓をたたくのが早く、一つ一つの動きも細かくすごかった」、東江昴さんは「声の出し方は自分たちの村踊りと違っていたが、楽しそうに踊っていたのは同じだった」、當銘春樹さんは「太鼓の音が力強く笛の音が優しくて、聞いていて心地よかった」と感想を述べた。
 呉屋准教授は「離れた地域にいる子どもたちが交流を通してとつながれることは、その地に住む人たちへの思いを育み、自分の足元を見る機会にもなる」と授業の意義を説明した。伊江小5年担任の大城宏介教諭は「両小学校の子どもたちの心と心のつながりを感じるすてきな時間に立ち会えた」と語った。
 授業終了時には、坂元小で雪が降っており、校庭の雪景色がリアルタイムで映された。伊江小の5年生は青空が広がる校庭の景色を映し出した。画面越しに見た景色に、両方の小学校から「きれい!」と感嘆の声が上がった。 (知念光江通信員)