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饒波川さくら祭り初開催 豊見城 並木70本 荒れた遊歩道16年整備


饒波川さくら祭り初開催 豊見城 並木70本 荒れた遊歩道16年整備 約16年の清掃や植樹活動を経て実現した「第1回饒波川さくら祭り」開催を喜ぶ関係者=1月28日、豊見城市高安
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 【豊見城】豊見城市高安を流れる饒波川沿いの遊歩道で1月28日、第1回饒波川さくら祭り(同祭り開催実行委員会主催)が催された。地域住民ら140人が訪れた。歌の披露、三線やギター、フルートの演奏などもあり、花見と音楽を楽しむ人たちの姿があった。会場となったのは長年荒れ放題だった遊歩道で、地域の人たちが整備し、サクラを植えた場所だ。訪れた人から「こんな所があると知らなかった」などの声が上がった。
 饒波川は大里城跡(南城市)周辺を源流とし、国場川に注ぐ川。祭り会場となった遊歩道は16年ほど前まで、荒れ放題で立ち入り禁止となっていた。
 2008年ごろ、川沿いをきれいにしようと「饒波川をきれいにする会」が立ち上がり、地域住民らが清掃活動を開始した。11年ごろ「饒波川に桜並木をつくる会」が結成され、県や豊見城市などの支援を得て約200メートルの遊歩道にサクラ100本を植えた。現在約70本が成長している。
 饒波川をきれいにする会と桜並木をつくる会会長の本部朝幸さんは「植樹して10年たった頃に祭りを開こうと計画していたが、新型コロナの流行があった。今年こそはと2週間前に開催が決まった。急な開催だったが多くの人が参加してくれた」と話す。「地域の子どもたちが自慢できる故郷にしたい。遊歩道の雑草撤去などを続けていきたい」と語った。 (岩崎みどり)