【読谷】「陽(ひなた)の笑顔を見ると力が出る」。女子バスケットボール部のチームメートから信頼を寄せられるのは、重度障がいがある古堅中2年の松田陽(ひなた)さん(14)だ。マネジャーの役割を担い、チームを支えている。1月末には大会の応援にも駆けつけ、チームを勝利に導いた。
スポーツ観戦が好きな松田さん。兄がやっている野球や、プロバスケの試合、プロレスも好きだという。松田さんの担任は女子バスケ部を指導する外間頼輝(よりき)教諭。松田さんのスポーツ好きを知っていた外間教諭が、部活動の見学に誘い「今日からマネジャーだね」と声をかけたところ、松田さんはとてもうれしそうにしたという。
昨年7月から週に2回ほど練習に参加するようになった。時にはコートに入って練習の補助をすることもある。チームメートの新田心々萌(ここも)さん(14)は「きつい場面や緊張している時に陽がいると雰囲気が良くなる」と存在感の大きさを語った。
県U13・U14バスケットボール選手権大会が1月27日、古堅中学校であり、松田さんは初めて応援に参加した。松田さんを中心に円陣を組む場面もあった。試合は途中まで接戦だったが、見事チームは勝利。「陽がいるといないとでは違う」と新田さんは振り返る。
「陽の笑顔が部員を支えている」と外間教諭。松田さんも学校に残りたがるようになったという。「引退まで一緒だね」との声かけに、松田さんは力強くうなずいた。 (金盛文香)
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陽ひなたさん笑顔 チーム支え 読谷・古堅中女子バスケ部 重度障がいあるマネジャー
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琉球新報朝刊
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