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地域根差したケア 大切に 多良間で講演会 金城有紀さん 「コミナス」の役割紹介


地域根差したケア 大切に 多良間で講演会 金城有紀さん 「コミナス」の役割紹介 コミュニティナースの仕事内容について講演する金城有紀さん(右奥)=1月24日、多良間村のコミュニティー施設
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【多良間】病院ではなく、地域で住民らと関係を築きながら健康的な生活への助言や病気・体調不良の兆しなどを拾い上げる「コミュニティーナース(コミナス)」の金城有紀さんが1月24日、多良間村のコミュニティー施設で講演した。「コミュニティーナースと一緒に考える『これからをハッピーで健康に生きるヒント』」の演題で、コミナスの仕事の紹介をしながら、地域に根差したケアの大切さについて語った。
 金城さんは母親を難病で亡くした。生前、治療法を探す中で「治療できない患者さんはどうしてもいるが、ケアできない患者さんはいない」ということに気付いたという。「ケアの対象は病院の中だけではなく、地域に相談できる人、できれば専門職の人はいないか探していたが見つからず、自分でつくろうと思った」(金城さん)。
 金城さんは「誰もが安心してハッピーに暮らせる社会づくりをやっているのがコミュニティーナースの仕事だと思っている」と話し、「コミナス」の活動が予防医療や公衆衛生、地域医療や心の健康につながると説明した。
  (清村めぐみ通信員)