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名誉町民に故與那覇氏 与那国、感染症対策に尽力


名誉町民に故與那覇氏 与那国、感染症対策に尽力 糸数健一与那国町長(左)から名誉町民の称号と推挙状を受け取る與那覇しづ氏の長男の波平宜敬さん=1月28日、与那国町離島振興総合センター
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 【与那国】与那国町名誉町民称号推挙状授与式が1月28日、同町離島振興総合センターで開かれた。故・與那覇しづ氏が歴代4人目の名誉町民称号推挙受賞者となった=写真。
 與那覇氏は1955年から約30年間、与那国町の公衆衛生看護婦を務めた。レントゲン検診による結核患者の判明やマラリア、ハンセン病などの感染症対策に尽力し、町の公衆衛生の向上や住民らの健康増進に多大な貢献をした。75年に吉川英治文化賞、79年に日本公衆衛生大会厚生大臣賞、84年には勲六等単光旭日章を受章した。
 授与式では、家族を代表して與那覇しづ氏の長男、波平宜敬氏が出席。しづ氏の顔写真を持参した。会場に集まった来賓者や町民、しづ氏の顔写真が見守る中、糸数健一町長から名誉町民の称号と推挙状を受け取った。 (崎元友紀通信員)