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ベチバー苗 糸満に寄贈 24社協力 赤土流出防止、大綱材料に


ベチバー苗 糸満に寄贈 24社協力 赤土流出防止、大綱材料に 寄贈されたベチバーの苗を手にする徳里亮さん(左)ら=2月22日、糸満市役所
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 環境保全と地域文化の両方を盛り上げようと、県の「赤土流出防止プロジェクト」は2月22日、県内企業の協力を得て購入したベチバーの苗約1900株を糸満市赤土等流出防止対策地域協議会に寄贈した。ベチバーは赤土流出を防止するグリーンベルトとして植え、旧暦8月15日に行われる糸満大綱引きの綱の材料に活用することを目指す。
 ベチバーを販売することで、植え付けや管理をする農家に売り上げを還元して持続可能な赤土対策のサイクルをつくろうと、昨年の糸満大綱引きでは、恩納村と糸満市で栽培されたベチバーが綱の材料に使われた。
 活動を後押ししようと琉球新報社が協賛広告を企画して企業24社が協力した。苗を受け取った糸満市赤土等流出防止対策地域協議会の徳里亮さんは「赤土流出を防止しながら、地域の材料を使って伝統行事を盛り上げていければ」と話した。