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「人は違って当たり前」 与那原中で人権教育講演会


「人は違って当たり前」 与那原中で人権教育講演会 個性を認め合うことの大切さを語る竹内清文さんと与那原中の生徒ら=11日、与那原中
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【与那原】NPO法人レインボーハートokinawa理事長の竹内清文さんによる、人権教育講演会「周りと違っても大丈夫~LGBTQ・いろいろな性」が2月11日、与那原中学校で1、2年生と保護者らを対象に開催された=写真。竹内さんの「十人十色の学校って何?」との問いかけに、「全ての人が個性全開」「自分らしくいられる場所」など、生徒らが思い描く学校像が飛び出した。
 竹内さんは小さい頃から手先が器用で、周りの男子がソフトボールにはまる中、エプロン作りが得意だった。幼少期から周囲との違いに悩んでいたが、自身がゲイであることを両親に告げたのは22歳の時。両親から拒絶感を示されたが、13年かけて理解してもらったという。
 講演では人口の約5%は性的マイノリティーとの統計を示した上で「与那原町内でも千人程度がLGBTだ。でも周りに話せない人は多い」と指摘。その上で「人は違って当たり前で完璧な人はいない。中学生は悩み、もがく時期。多くの人と出会い、いろいろな意見を聞いてほしい」と語った。 (吉田健一)