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伊江島の沖縄戦没者供養 琉球山法華経寺など 村発展、世界平和祈る


伊江島の沖縄戦没者供養 琉球山法華経寺など 村発展、世界平和祈る 伊江村戦没者供養と伊江村・沖縄の発展、世界平和を祈る芳魂之塔での法要=2月27日、伊江村西江前
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 【伊江】琉球山法華経寺の伊藤政浩住職と沖縄慰霊大荒行立正平和修法団の主催、伊江玲美施主の下で2月27日、伊江村戦没者供養と、村や沖縄の発展、世界平和を祈る法要が、伊江島での戦没者を追悼する芳魂之塔や城山、あはしゃがまなどで行われた。僧侶や一般の参加者合わせて100人ほどが参加し祈りをささげた。
 大荒行を修めた僧侶35人も参集し沖縄、伊江島の発展を祈り合掌しお題目を唱えた。
 主催した伊藤住職は「79年前の戦争で多くの方が命を失った。世界平和の実現を祈り、皆で戦いのない安穏な日々が来るよう祈りましょう」と話した。
 施主の伊江さんは、沖縄県出身者初の国務大臣として知られる伊江朝雄さんの孫娘に当たる。伊江家は代々伊江島の按司地頭を務めた。
 玲美さんは「祖父は生前伊江島を訪れることはできなかったが、祖父の思いがこのご縁を作ったのだと思う。地獄を見て生き抜いた島の人の回復力、力強さと困難を乗り越える精神力を生きている姿に感じ、かっこいいなと思う」と話した。そして「子や孫たちに平和な世の中を歩んでほしい。100日間の命を懸けた荒行を終えた僧侶たちの唱えるお経は、想像以上に力強く、亡くなられた方々の供養になったと思う。一人ひとりが力を合わせミルクユガフの世の中が築ける気がし、希望が持てた」と感謝した。
 内間常喜副村長も参列し感謝した。 (知念光江通信員)